2019年一覧

吉祥寺だけが住みたい街ですか

なんだか日常に疲れてしまった時に無性に読みたくなる漫画です。少女漫画のスタイルにしては珍しく、主人公の双子の不動産屋が、日常に満足できずに訪れるお客さんに、その人にあった物件を紹介していく。毎回その流れの繰り返しなのですが、そこに出てくるお客さんの悩みが誰もが感じる心の葛藤や行き詰ってしまった日常なのです。

登場人物と同じ経験はしていなくても、同じ感情を彷彿とさせる読者は沢山いると思います。その登場人物達が主人公の双子に家だけではなく町も紹介してもらい、本当に自分にあった場所を発見して心のモヤモヤを晴らしていく姿は読んでいても爽快です。

また、この漫画の面白い所は、出てくる物件や紹介されるお店が全て現実に実在しているという事です。普段は知る事の無かった馴染みのない場所が毎回本当に魅力的に描かれていて、その場所に行ってみたくなりますし、自分も引っ越しする時は家だけでなく町にも魅力を感じる場所を探さないとと気付かされました。

少女漫画にありがちな現実には起こらないファンタジーなお話ではなく、自分にも経験がある現実の世界とすごく近いお話なので、読んでいても凄く元気がもらえる作品です。おすすめ⇒ガリガリ娘拾ったら|漫画が読めるサイト


上野さんは不器用

主人公の上野さんは、中学3年生にして科学部の部長の女の子。中学生とは思えない数々の発明品を作り出す、まるでド●えもんかと見まがうばかりの天才的な頭脳の持ち主。しかしその発明の器用さとは対照的に、不器用なのは恋に対して。後輩の科学部員・2年生の田中君に思いを寄せる彼女は、先の数々の発明品を用いて毎回田中君が自分に興味を持ってくれるように仕向けようと様々な策を仕掛けて行きます。同じく後輩で1年生女子部員の山下さんを時にはそのけなげな乙女心で、時にはお金で買収して自分の策略に協力させます。

その上で人一倍恥ずかしがり屋の上野さんは、どこかずれた・倒錯した自身の欲望から、天然・爽やかキャラの田中君との物理的な接触を狙い、田中君を振り向かせようと悪戦苦闘するほのぼのラブコメディとなっています。肝心の田中君は超のつく天然キャラで、そんな上野さんの遠回しなアプローチ・気持ちははいつも空振りに終わってしまいます。態度と気持ちが裏腹な上野さんにキュンとさせられる作品です。>>>>>みすずの部屋引きこもり


ダンジョン飯

ゲーム好きにはたまらない設定が満載なので続きが楽しみな作品です。タイトルの通り、ダンジョンの中で魔物を食べる、魔物の料理法がテーマの作品なのですがグロい表現があるはずなのにうまく食材として魔物が変換されてしまうところがとてもおもしろいです。主人公のライオスも単純にゲームの主人公的な性格かと思いきや、魔物が大好きすぎて食べてしまうというある意味異常な性格です。異常な性格なはずなのに憎めないし応援したくなるのが不思議です。作者の描くキャラたちがファンシーで可愛げのある様子で描かれているのも大きいかもしれません。ダンジョンの中ではどんな死に方をしても、魔物に食べられてしまっても復活できるという「死」が非常に軽く描かれているのもある意味魅力的でした。まだ6巻までしか出ていないですし、月刊連載の作品なので更新がとてもゆっくりなのですが、一冊の内容がとても濃いため何回も読み返してしまいます。続きがかなり楽しみです。>>>>>ガリガリ娘を拾ったらムチムチ美女になりまして


私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い

この漫画はガンガンONLINEで連載されている谷川ニコによる作品です。高校生になった主人公黒木智子は周りと会話できなくて独りぼっちになってしまい、何とかしようと空回りするコメディ漫画です。最初は話せる人は家族や中学の時の友達の成瀬優、そして里崎希心ぐらいでした。優は彼ができてとてもきれいになり、黒木とのギャップが面白いです。希心は黒木を慕う親戚の子なのですが、黒木は彼女に良いところを見せようとして大人げないことをやり呆れさせたり、最後には希心を何かに覚醒させてしまいました。

そういうぼっちの日常も面白かったのですが、2年に進級してから転機が訪れます。修学旅行でグループになれなかった黒木は先生により無理やりグループを作られ、今まで話したことのない子たちと一緒に行動することになりそこから話せる友達ができました。それが単なる友達にとどまらずどんどん百合的な関係も生まれハーレム状態になっていきます。それにとまどいつつも成長していく黒木もあってより魅力的な漫画になりました。ぼっち生活から百合ハーレムものになるという在りえない展開を迎えた作品でとても名作だと思います。おすすめ⇒ガリガリ娘拾ったら


俺物語!!

河原和音先生の「俺物語!!」表紙見ればわかるけど、少女漫画にあるまじき、見るからにデカくて、ごつくて、硬そうな四角い男がバーンと描かれているのよ。だからずっと、変な漫画があるなとは思っていつつ、スルーしてたのよ。でも目立つからどうしても目に入るんだよね。そしたら作者が河原和音って書いてあるじゃん。

河原先生といえば「先生!」を何度も読んだよ。好きだったよー。でも絵が全然違う・・・。「青空エール」まで、見慣れたキャラの雰囲気だったのにと思ったら作画がアルコ。あぁー「ヤスコとケンジ」の?と思って読むことにしたの。そしたら、主人公の剛田猛男(名が体を現しすぎるフォルム)は、熱いんだけど暑苦しすぎない、いい感じのキャラで惚れやすいのかと思ったら、実った恋はすっごく大切にするタイプで、ヒロイン凛子との掛け合いも初々しくて読んでて顔がにやけてしまう雰囲気してる。

凛子も猛男に対してすごく純粋で、一生懸命。2人の一生懸命が、アクシデントに対して読者はなんとなく結末が読めてしまう解決方法で、刺激は足りないけど、安心するというか、ほっこりする。読んでいなかった時には魅力を感じなかった猛男の顔も、今となってはイケメンに見えてくるくらい魅力が溢れて、生き生きとして見えるのもいい。雰囲気イケメン・・・とはまた違うか。何でもっと早く読み始めなかったんだろう!と後悔するくらい今は大好きな漫画だよ。>>>>>ガリガリ娘を拾ったらムチムチ美女になりまして


ケンガンオメガ

この漫画はサンドロビッチ・ヤバ子原作、だろめおん作画の裏サンデー連載の格闘漫画です。前作は「ケンガンアシュラ」というタイトルでまさかの結末のためとても続編のこちらの連載開始を楽しみに待っていました。今回の主人公は成島光我という強さにこだわりがある青年なのですが、前作の主人公十鬼蛇王馬は最初からほぼ最強キャラだったのに対し光我は表の格闘世界から裏にやってきたばかりでまだ裏で通用する力を持っていません。これから一体どうやって裏で通用する力を体得していくのかとても楽しみにしています。あと前作ではたくさん謎が解き明かされずに残されておりそれがこれからどう物語に関係してくるのか気になっています。王馬が使っていた二虎流は色んな使い手がいるようでそれらが今回色々登場してくるのではないでしょうか。そして前作で活躍していたキャラクターたちの再登場も楽しみでしょうがありません。最後に前作のもう一人の主人公である山下一夫が大物の風格を漂わせておりこれからどう物語を展開させていくのか楽しみにしています。


動物のお医者さん

この漫画の影響で北大(北海道大学)の受験者数が増加した、なんて事もあったようですね。大体コメディ、たまに感動くらいの作品でしたが、少年漫画のギャグ漫画はハイテンションなのが多いのに較べてこれは全体的にテンション低めで独特のノリがありましたね。主人公ハム輝の妙に落ち着き払った仙人のような雰囲気好きでした。友人の二階堂、ネズミ嫌いで可愛そうな目にあわされる事の多い役どころでした。ハム輝がネズミの回し者と勘違いして一人奮闘、でも最終的に負けてしまったりね。特に印象強いのが、獣医の実習先を自分で見つけようとしてようやく見つけた途端、そこの先生は過労で倒れ、野戦病院さながらとなる回は未だに覚えてますね。お客さん同士で協力しながら乗り切っていくのが軽く感動物でした。恋愛描写がほぼ0で男でも読みやすかったですね。唯一恋愛ものっぽかったのは、研究員の菱沼さんが高校生に好かれる話がありましたね。年下はダメか?と聞かれてダメじゃないけど札幌オリンピックくらいは知ってないと……と言われて振られたのでした。あれは哀愁を感じましたねぇ。人間の話ばかりでしたが、動物が主役ですよね。チョビも可愛かったし、犬ゾリの話とかもよかった。動物好きの聖典と言っても過言じゃないかな?>>>>>ヨールキパールキ


ALLOUT

この漫画は、高校生がラグビーに打ち込む様子が描かれている漫画です。私自身、高校時代にラグビー部に所属していたため、親近感がありました。身長にコンプレックスを抱いている者、億劫な心を何とかしたい者、様々な人がラグビーに魅力を感じてプレーをしています。ラグビーは、一つのチームで15人で試合をすると30人がフィールドの中にいるという事になり、全てのスポーツの中で一番人数が多いという事になります。その中で、体の強さを生かした選手もいれば足の速さを生かした選手もいました。そして全ての選手には共通点があります。それは、チーププレーを生かそうという志です。高校生は、まだ精神的に未熟ですが、スポーツになれば話は別人になります。この漫画も同じように「振る舞いが高校生みたい」と感じました。スポーツ漫画といえば、野球やサッカーが多いですが、ラグビーはマイナースポーツなため、漫画は少ないです。「ALLOUT」は、貴重な漫画とも言えます。>>>>>絡みつく視線


金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿

あの時あの裏では犯人がこんなこと考えながら犯行を行っていた…!「金田一少年の事件簿」の名事件の中の犯人にフューチャーした本作品では、殺人事件というシリアスな状況ながらも、時に犯人があまりに情けなく、むちゃくちゃなトリックを一生懸命に実行している様子がコミカルに描かれており、ついつい笑ってしまいます。原作でははじめちゃんの推理に「なるほどね」と唸らせられたはずの犯行シーンも、「犯人たちの事件簿」を読むと「なんかものすごいことしてない?こんなのありえる?確かによく考えたらおかしいぞ!?」と手のひら返しの総ツッコミを入れてしまいたくなるほどです。絶対に許されない殺人という罪を犯した残酷な人物であるはずなのに、読み進めていくうちにそんな犯人を愛おしく思い、「はじめちゃんからどうか逃げてくれ…!」と同情の思いで応援してしまうこともあります。原作のさとうふみや先生の絵柄に寄せて描かれているので、原作ファンも抵抗無く読むことができるところもポイントです。